都市ガス小売りの最大手・東京ガスは12月22日、使用量に関わらず東京電力エナジーパートナー(東電EP)の規制料金(従量電灯B)より安くなる電気の新料金メニュー「ずっとも電気1S」を発表しました。来年1月17日から受付を開始し、4月1日から供給を開始します。
これまでは、一人暮らしなど電気の使用量が少ないユーザーは差額が少なく、乗り換えたとしてもお得感を出すことができませんでした。ケースによっては、逆に現行料金よりも高くなってしまうこともあったのです。今回の新メニューは使用量に関わらず安くすることが可能となるため、単身者など新たな層の顧客獲得を見込んでいます。

「ずっとも電気1S」は、基本料金が東電EPの従量電灯Bと同額となり、従量料金は電気の使用量によることなく東電EPよりも安くなります。従量料金の割引率は0.15%~10.09%。
さらに都市ガスとセットの場合には、基本料金と従量料金の合計額から0.5%を割り引きます。
ただし、東電EPでも同様に電気と都市ガスのセット販売、セット割引を行っており、比較するとほぼ同等の額になるので注意が必要です。

今回東京ガスは、新料金プランと同時に、電気のトラブルサポートをはじめることを発表しています。このサービスは、停電やブレーカーの不具合、照明器具やスイッチ、コンセントなど電気に関するトラブルがあった場合に、専門スタッフが訪問し、原因調査と応急処置を行うもの。
一度目の出張費と一時間以内の作業費用が無料となります。東京ガスのすべての電力顧客が対象となっており、申込み手続きは不要で利用可能なほか、基本料金などはかかりません。新料金プランと同じく、2018年の4月1日からサービスを開始します。

電気と都市ガスをセットで契約した場合、「料金のみ」で両者を差別化することが難しくなっています。このような付加サービスやポイントサービスなどを加味した上で契約会社を選ぶべきでしょう。

2016年4月に電力小売りが全面自由化されて以降、東京ガスはすでに100万件以上の顧客を獲得し、「電力会社」としても国内有数の規模を誇っています。
このように、今後は電気、都市ガス、プロパンガスなどの垣根を超えたサービス展開が進められていくと考えられます。

東京ガスずっとも電気1

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