関西地方のプロパンガスと都市ガスの料金はどちらが安いのか?

プロパンガスと都市ガスでは、どのくらい料金が違うのでしょうか?

このページでは、関西地方のプロパンガスと都市ガスの料金を比較した結果を掲載しています。お引っ越しや切り替えなどでプロパンガスと都市ガスの料金を比べたい方は、ぜひご参照ください。

ここで掲載している内容は、プロパンガスと都市ガスの料金比較ページに記載した情報を前提としています。

まだご覧になっていない方は、あわせてご確認ください。

関西地方のプロパンガスと都市ガスの料金差額

2023年1月調査・単位:円・税込み・小数点以下切り捨て
ガス会社名都市ガス11㎥・プロパン5㎥の請求額都市ガス22㎥・プロパン10㎥の請求額都市ガス44㎥・プロパン20㎥の請求額
都市ガス料金大阪ガス3304578810212
大津市企業局283749458840
大和ガス3812684812424
プロパンガス
標準料金
伊丹産業6377955315576
エネアーク関西5164812913590
イワタニ近畿67651116518865
プロパンガス関西地方平均料金5297856214738
プロパンガス最安値料金3850594010120

※原料費調整額を採用・公表している会社は、調整後の料金で計算しています。

比較に際しての注意

プロパンガスと都市ガスでは、熱量が異なります。

詳しくはこちらのページで解説していますが、プロパンガスの方が熱量は約2.2倍多いのです。

従って使用量は、

  • プロパンガス5㎥に対して都市ガス11㎥
  • プロパンガス10㎥に対して都市ガス22㎥
  • プロパンガス20㎥に対して都市ガス44㎥

この3パターンで比較しています。

尚、ここでの関西地方の区分は、石油情報センターの近畿局に基づいています。具体的には、以下の府県です。クリックしていただくと、各地域のプロパンガス料金表ページに遷移します。

大阪府兵庫県京都府
奈良県滋賀県和歌山県
福井県

関西地方では都市ガスの方がプロパンガスよりも料金が安いことがほとんど

料金表をご覧いただいた通り、

  • 多くの場合で都市ガスの方がプロパンガスよりも料金が安い
  • 差額は会社によって違う

という結果です。

料金表を見ていただくと、プロパンガスの最安値料金が一部の都市ガス料金よりも安いのがおわかりいただけるかと思います。どんなケースでも最安値が適用できるとは限りませんが、プロパンガスを安く使うことができる環境であった場合には、都市ガスと同水準の料金で利用することができるでしょう。

ただ、2023年1月の時点では、都市ガスの原料費調整額が高騰しています。都市ガスの料金が通常よりも高くなっていることにも留意する必要があるでしょう。また都市ガス料金は、割引が適用されていない「一般料金」で計算していることにもご注意ください。

ほとんどのお宅では、プロパンガスより都市ガス料金の方が安いという認識で間違いありません。

  • 都市ガスは、都市部のみで使用できる地下の配管を通して供給する。
  • プロパンガスは、ボンベを個別で配送して供給する。

事業者にとって都市ガスは、整備するための初期費用が莫大にかかるというデメリットがありますが、その後の供給に関しては、少ない手間で供給できるというメリットがあります。

一方でプロパンガスは、初期投資は少額にできますが、定期的にボンベを交換する必要があるため、人件費を含めた配送コストがかかってしまいます。

このような理由のほか、下記に記載するような両者の料金体制の違いも影響して、プロパンガスは料金が高くなる傾向にあるのです。

尚、他地域の比較表をご覧になりたい方は、こちらからご確認ください。

関東地方中部地方東北地方
北海道四国中国地方
九州

都市ガスの料金は公平

都市ガス料金の最大の特徴は、すべての顧客に対して平等であることです。

都市ガスは、かつて規制料金制が採用されており、国によるチェックが入っていました。公共料金という位置付けであるため、「すべての顧客に対して公平であること」が必須条件として求められていたのです。

2017年に小売事業者が全面自由化されたことを受け、現在はほとんどの事業者が自由料金制へと移行していますが、すべての方に対して同じ条件で料金が決定されるという方針は変わっていません。

都市ガスでも、お住まいの地域や使用するガス機器により料金プランが違うこともあるのですが、それは「皆さん同じ条件」です。

一戸建てであろうと集合住宅であろうと関係ありません。一人暮らしでも家族住まいでも同じ条件で料金が決まります。

従って都市ガスの料金は、使用する地域やガス機器がわかれば引っ越し前でも計算することができるのです。

プロパンガスの料金は個々で異なる

LPガス料金はそれぞれのお宅で料金が異なる

プロパンガス料金は、以前から「自由料金制」です。その名のもとにプロパンガス料金は、各お宅でバラバラに設定されることが一般的です。

つまり、ガス会社の一存で高くされることもあれば、安くできることもあるのです。

プロパンガス料金は、適用される金額が個々のお宅により異なるというのが最大の特徴です。「株式会社〇〇ガスの料金は必ず〇〇円」と決まっている訳ではありませんのでくれぐれもご注意ください。

今回は、各社の「標準料金」を中心に比較していますが、必ずしもこの料金が適用されるとは限りません。

標準料金とは、経済産業省からの指導により各社の一般的な料金をホームページなどで公開しているものです。必ず標準料金が適用されるとは限らないので注意が必要です。

また料金の値上げや値下げも頻繁に行われています。

プロパンガスは、戸建てか集合住宅かなど、環境によって適用される料金が大きく異なります。

戸建てにお住まいの方であれば、当社でプロパンガス会社の切り替え案内を行うことが可能です。

プロパンガスの方が安いこともある

プロパンガス料金は自由であるため、逆にとても安い料金が適用されることがあります。

例えば業務用でガス使用量がとても多い工場などでは、都市ガスよりも安い料金で提案されることも少なくありません。

多くのお宅では「都市ガスよりもプロパンガスの方が料金は高い」というのが事実ですが、必ずしもすべてのケースに当てはまるとは限りません。

プロパンガスと都市ガスは違うサービス

そもそもプロパンガスと都市ガスは、異なるサービスです。

成分が異なる上に使用するガス機器も違います。

それぞれ違うサービスを正確に比較することは不可能ですので、上記の料金一覧はあくまでも目安として参照していただければと思います。

実際のところは、使ってみなければわからないのです。

またこれからお引越しされる方で都市ガスとプロパンガス物件を比較している場合は、使用するガス機器などによって使用量が変わることにも注意するべきでしょう。

例えば新しい給湯器では、高効率でエネルギーを生み出すことができるため、ガスの使用量を抑えることができます。

従って「プロパンガスだから高い」「都市ガスだから安い」というだけでなく、使用する場所の環境によってガス料金は増減するということも覚えておいてください。

関西地方のプロパンガスと都市ガス普及状況

関西地方は、大阪ガスの供給区域が圧倒的に広く、都市ガスの需要家数が多い地域です。特に大阪市・堺市・神戸市・京都市は、全国的に見ても都市ガスの普及率が上がっています。

ただ、これらの大都市でもプロパンガスの物件が皆無ということではありません。数は少ないですが、プロパンガス供給物件があります。

また関西地方全体で見ると、大阪府は都市ガスの普及率が上がっていますが、その他の府県はプロパンガス利用率が低くありません。多くの自治体では、プロパンガスと都市ガス物件が混在しているほか、都市ガスが全く供給されていない自治体も多数あります。

関西地方は、プロパンガス需要家数は多いのですが、関東地方や中部地方と比べるとガス会社同士の競争が積極的には行われていないという特徴があります。そのためプロパンガス料金が、これらの地域よりもやや高めとなっています。

この記事をご覧になっているのは、都市ガスとプロパンガスが混在している地域にお住まい、またはお引越し予定の方が多いかと思います。

賃貸住宅の場合、プロパンガス供給物件は、都市ガスの物件よりも家賃が安い傾向にありますが、ガス代は割高になる可能性が高いため注意が必要です。

特にプロパンガス供給の集合住宅は、ガス会社を選ぶことができません。入居者自身の意思により安いガス会社へ変えるという選択ができないため、引越しされる方は十分に注意しましょう。

尚、地域の都市ガス一般ガス導管事業者がどこなのか知りたい方は、日本ガス協会のホームページをご確認ください。

関西地方のプロパンガスと都市ガス料金(まとめ)

ここまで関西地方のプロパンガスと都市ガスの料金比較について解説しました。

結論としては、「ほとんどの場合では、料金は都市ガスの方が安い」ということができます。

両者の決定的な違いは、

  • 都市ガスの料金は確定している
  • プロパンガスの料金は確定していない

という点です。

都市ガス料金は、すべての顧客に対して同じです。対してプロパンガスの料金は、個々の顧客によって料金が変わります。(プロパンガスでも一部の事業者や物件によっては、料金が統一、確定していることもあります。)

従って都市ガスの方が安いとはいえ、差額に関してはその物件によって変わることになるのです。

特に賃貸の集合住宅へお引っ越しを考えている方は、プロパンガス料金が高めに設定される傾向がありますのでご注意ください。ただ分譲の集合住宅の場合には、非常に安く設定されている物件もあります。

一方で戸建て住宅の場合には、プロパンガス業界の競争が激しい影響もあるため、そこまで差額は大きくない傾向にあります。環境によっては、プロパンガスの方が安く利用できることもあるでしょう。

現在、日本国内では、総合的に一般家庭でのプロパンガスの利用者数は減少しており、都市ガスは増加しています。

都市ガスの方は料金が平等で安心できる。一方でプロパンガスは、料金が高い上にいくらで設定されるかわからない。こう考えると人気に差がでるのは当然と言えるかもしれません。

以上、プロパンガスと都市ガスの料金比較をしたい方の参考になれば幸いです。