プロパンガスと都市ガスでは、どのくらい料金が違うのでしょうか?
このページでは、四国地方のプロパンガスと都市ガスの料金を比較した結果を掲載しています。
「これから引越しで物件選びをしている」「プロパンガスから都市ガスへ切り替えを検討している」など、プロパンガスと都市ガスの料金を比べたい方は、ぜひご参照ください。
ここで掲載している内容は、プロパンガスと都市ガスの料金比較に記載した情報を前提としています。まだご覧になっていない方は、あわせてご確認ください。
この記事は次のような人におすすめ!
- プロパンガスから都市ガスへの変更を検討している方
- これから四国へ引越しで物件選びをしている方
- プロパンガス料金が高いと感じている方
目次
四国地方のプロパンガスと都市ガスの料金差額
ガス会社名 | 都市ガス11㎥・プロパン5㎥の請求額 | 都市ガス22㎥・プロパン10㎥の請求額 | 都市ガス44㎥・プロパン20㎥の請求額 | |
---|---|---|---|---|
都市ガス料金 | 四国ガス | 4187 | 6977 | 11138 |
プロパンガス 標準料金 | 四国ガス燃料 | 5088 | 7745 | 12179 |
四国岩谷産業 | 6325 | 10340 | 18150 | |
大丸エナウィン | 5593 | 8607 | 14261 | |
プロパンガス四国地方平均料金 | 5453 | 8795 | 15115 | |
プロパンガス最安値料金 | 3850 | 5940 | 10120 |
※原料費調整額を採用・公表している会社は、調整後の料金で計算しています。
プロパンガスの標準料金と比べると、都市ガスの方が安くなっています。ただ「標準料金」は、必ずしもその金額が適用される訳ではありませんので注意が必要です。
参照:標準料金の解説
比較に際しての注意
プロパンガスと都市ガスでは、熱量が異なります。
プロパンガスは、都市ガスよりも熱量が約2.2倍多くなっています。簡単に言うと、プロパンガスの方が少ない使用量で済むのです。詳しくはプロパンガスと都市ガスの違いで解説しています。
- プロパンガス5㎥に対して都市ガス11㎥
- プロパンガス10㎥に対して都市ガス22㎥
- プロパンガス20㎥に対して都市ガス44㎥
四国では都市ガスの方がプロパンガスよりも料金が安いとは限らない
料金表をご覧いただいた通り、四国では「都市ガスの方がプロパンガスよりも料金が安いとは限らない」ということができます。
料金を比べていただくと、四国ガスの料金を一部のプロパンガス料金が下回っている、または同じ水準の料金になっているのがおわかりいただけるかと思います。
一方でプロパンガスは、一部の事業者を取り上げて料金を掲載しています。一覧表以外にも事業者は多数ある上、プロパンガス料金は各社で料金差額が大きいことを特徴としています。
一覧表を見ると、プロパンガスの金額にバラつきがあるのがおわかりいただけるかと思います。
詳しくは次項に記載しますが、プロパンガスは個別で見積もりされるサービスなので、建物の環境によって料金の相場が違います。
反対にアパートなど小型の集合住宅の場合には、高めの料金が設定されることが少なくありませんので注意が必要です。
また一戸建てでも、供給できるプロパンガス事業者が少ない地域のお宅では、競争が発生していないため高めに設定される傾向にあります。
これからお引越しされる方は、上記の事項にご注意していただき、物件を選んでいただくのが良いでしょう。
両社の供給方法が料金に影響している
- 都市ガスは、都市部のみで使用できる地下の配管を通して供給する。
- プロパンガスは、ボンベを個別で配送して供給する。
一方でプロパンガスは、初期投資は少額にできますが、定期的にボンベを交換する必要があるため、人件費を含めた配送コストがかかってしまいます。
このような事情があるため、他地域では都市ガスよりもプロパンガスの方が高い傾向にあるのですが、四国では必ずしもそうとは限らないと言えます。
ただし下記に記載するように、都市ガス料金は基本的に安定している上、公平に料金が設定されます。逆にプロパンガスは公平な料金設定ではありませんので、「都市ガスの方が安心」というのは間違いないでしょう。
さらにプロパンガスも事業者によっては複数の料金プランがありますが、四国ガスは使用するガス機器により割引プランが適用されます。使用する予定の機器も加味してご検討ください。
都市ガスの料金は公平
都市ガス料金の最大の特徴は、すべての顧客に対して平等であることです。
また公共料金という位置付けであるため、「すべての顧客に対して公平であること」が必須条件として求められているのです。
2017年に小売事業者が全面自由化されたことを受け、現在はほとんどの事業者が自由料金制へと移行していますが、「すべての方に対して同じ条件で料金が決定される」という方針は変わっていません。
都市ガスでも、お住まいの地域や使用するガス機器により料金プランが違うこともあるのですが、それは「皆さん同じ条件」です。
一戸建てであろうと集合住宅であろうと関係ありません。一人暮らしでも家族住まいでも同じ条件で料金が決まります。
従って都市ガスの料金は、使用する地域やガス機器がわかれば引っ越し前でも簡単に計算することができるのです。
プロパンガスの料金は個々のお宅でバラバラ
プロパンガス料金は、以前から「自由料金制」です。その名のもとにプロパンガス料金は、各お宅でバラバラに設定されることが一般的です。
つまり物件によって高くされることもあれば、安くできることもあるのです。
料金表では、各社の標準料金や平均価格、最安値を記載していますが、必ずしもこの料金が適用されるとは限りません。都市ガス料金とは違うことがおわかりいただけたでしょうか?
プロパンガスは、戸建てか集合住宅かなど、環境によって適用される料金が大きく異なります。
戸建てにお住まいの方であれば、当社でプロパンガス会社の切り替えや引っ越しの相談を承っています。プロパンガスの契約を検討する方は、お気軽にご相談ください。
プロパンガスと都市ガスは違うサービス
そもそもプロパンガスと都市ガスは、異なるサービスです。
成分が異なる上に使用するガス機器も違います。
実際のところは、使ってみなければわからないのです。
これから引越しされる方で都市ガスとプロパンガス物件を比較している場合は、使用するガス機器などによって使用量が変わることにも注意するべきでしょう。
例えば新しい給湯器では、高効率でエネルギーを生み出すことができるため、ガスの使用量を抑えることができます。
従って「プロパンガスだから高い」「都市ガスだから安い」というだけでなく、使用する場所の環境によってガス料金は増減するということも覚えておいてください。
四国地方のプロパンガスと都市ガス普及状況
都市ガスの供給区域が限られており、プロパンガスと混在している地域自体が少ないという特徴があります。
四国ガスの料金を見ると、他地域の都市ガス事業者と比べて高めの料金設定になっています。そのため他地域と比べると、都市ガスとプロパンガスの料金差が少ないといえるでしょう。
この記事をご覧になっているのは、都市ガスとプロパンガスが混在している地域にお住まい、またはお引越し予定の方が多いかと思います。
尚、四国ガスの供給エリアなどを具体的に知りたい方は、日本ガス協会のホームページをご確認ください。
四国地方のプロパンガスと都市ガス料金(まとめ)
ここまで四国地方のプロパンガスと都市ガスの料金比較について解説しました。
一戸建てにお住まいで、プロパンガスから都市ガスへの切り替えを検討している方は、一度プロパンガス会社の変更を考えてみても良いでしょう。
ただし総合的に評価すると、都市ガス料金は「皆さん平等」ですので、少なくとも料金に関しては安心して利用することができるでしょう。
- 都市ガスの料金は確定している
- プロパンガスの料金は確定していない
都市ガス料金は、すべての顧客に対して同じです。対してプロパンガスの料金は、個々の顧客によって料金が変わります。
従って都市ガスの方が安い傾向にあるとはいえ、差額に関してはその物件によって変わることになるのです。
一方で戸建住宅の場合には、プロパンガス業界の競争が激しいため、地域によっては都市ガスよりも安く利用することができます。
以上、プロパンガスと都市ガスの料金比較をしたい方の参考になれば幸いです。