ニチガスは4月13日、LPガス充てん基地「夢の絆・川崎」に報道関係者を招き、現在の稼働状況と今後の活用方針を説明しました。
ニチガス社内で運営する他の充てん基地から夢の絆への業務移管、さらに同業他社の充てんや輸送を受託することにより、今後さらに稼働率を高める考え。

神奈川県川崎市にある夢の絆は、2021年3月に運転を開始しており、LPガスの充てん基地としては世界最大級の規模を誇ります。
広大な敷地内に全自動回転充てん機や容器検査場、トレーラー置き場などを備えるほか、AIを活用したボンベ充てんなど最先端の技術を擁しています。

海外からLPガスを輸入する元売り事業者、ENEOSグローブ、ジャパンガスエナジー、ジクシスの3社の輸入基地は、いずれも夢の絆から10分程度の距離にあり、海上輸入したLPガスを高効率で運搬できる環境が整えられています。
また各ボンベはICタグで管理され、自動検針用通信端末「スペース蛍」で収集した各家庭のガス使用量や基地のボンベ在庫量などのデータと併せてAIで解析、最適な充てん計画が自動的に割り出されるよう管理されています。

全自動回転充てん機は3台設置されており、最大で月に25000トン充てんすることが可能ですが、現状では最大月で10000トンに留まっています。
今後、ニチガスやニチガスグループだけでなく、同業他社の充てん・配送を夢の絆において共同化することを協議中。さらに同社が持つ既存充てん基地のうち、町田ハブ充てん基地、甲府工場の2か所の閉鎖を検討しており、これらの充てん業務を夢の絆に移転させる方針。
現状ではフル稼働の状態ではない夢の絆の稼働率を高め、高効率化を進める方針です。

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