ニチガスは3月7日、住友三井オートサービスと共同でLPガスボンベを搭載できるよう改造した軽貨物電気自動車(EV)を導入し、営業車としての試行運用を開始しました。

ベースとなる軽貨物EVの航続距離の工場と価格低下を見据えて、2025年を目安に営業車の全面的なEV化を目指すとしています。

このベース車両は、国内メーカー唯一の軽商用EVで航続距離133kmの三菱自動車「ミニキャブ・ミーブ」。

顧客宅のガス切れに対応するため、LPガスボンベ2本を搭載できるよう改造し、ニチガスの西東京影響書(東京都東久留米市)に1台を試行導入しました。

ニチガスは、環境負荷低減と業務効率化、交通事故削減を目的に、社用車の小型化と電動化を進めています。

すでに支店長車としてテスラの「モデル3」を6台、部長車として韓国・現代自動車の「アイオニック5」を6台導入済み。保安部門では、電動三輪バイクもおよそ50台導入しています。

営業車についても軽貨物車や三輪バイクへの移行を進めていますが、小型トラックも多く利用しています。軽貨物車は、ガソリンとLPガスを燃料としており、走行用のLPガスボンベを荷室に積んでいるため、顧客宅のガス切れ対応用のボンベを搭載できないという難点がありました。

今回の軽貨物車のEV化にあたっては、30~50kgのLPガスボンベ2本を搭載できるよう、住友三井オートサービスと共同で改造しています。

LPガスボンベを車両に搭載する場合、ボンベの転倒やバルブの損傷を防止するため、縦積みする又は20度以上の角度を付けることが義務付けられています。

そのため専用の台が備え付けられ、20度以上の角度を保つようにしてあります。

ニチガスの営業範囲は、関東地方一帯と中部地方にまで及んでいます。現在の航続距離133kmでは、全面導入するには不十分としており、今後発売されるEV車両の性能と価格を見ながら判断するとしています。

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