千葉県の茂原市・市原市・八千代市を中心に都市ガス事業を展開している大多喜ガスは、傘下のLPガス事業者・オータキ産業を吸収合併すると発表しました。それに伴い新会社を9月に設立し、来年から100%子会社化するなど、本格的な新体制を開始する予定です。

オータキ産業の顧客数は6000件ほどで、今までは主に大多喜ガスの都市ガス供給区の隣接地域でLPガス事業を展開しています。つまり両社の事業区域が競合しないように配慮しながらの業務が続いていました。
例えば、茂原市内のLPガス利用宅があった場合、大多喜ガスとしては、「LPガスから都市ガス」への転換営業を行うことになります。その利用宅がオータキ産業の顧客である場合には顧客を奪う形になってしまうため、大多喜ガスの都市ガスエリアにはオータキ産業はLPガスを供給しないという暗黙のルールが存在していました。

事業を一体化することで方針が変わり、LPガスからLPガスへの事業者切り替え営業を行い、柔軟な事業展開を進めていく考えです。
大多喜ガスは顧客数16万件を誇り、千葉県中部では高い知名度を持つことから、「都市ガスも供給している企業」というブランドを生かしLPガス販売事業の強化を狙います。