石油情報センターが発信している10月31日時点での一般LPガス小売平均価格は、先月よりも下落しました。10月まで値上がりを続けていた小売平均料金が値下がりするのは、実に16ヶ月ぶりとなります。

平均価格は、全国の主要都市での料金を総計したものとなっています。

あくまでも主要都市内で調査をした平均価格ですので、すべてのLPガス会社、すべての顧客が同様であるとは限らないことにご注意ください。

全体的にこのような傾向にあるという目安となります。

10立方メートル使用時で比較すると、前月比で6円下落して8867円となっています。(全国平均の価格)北海道と中部のみ上昇し、その他の地域は9月よりも下落しています。

2022年10月31日時点5m310m320m350m3
北海道6,63910,85118,74041,606
東北5,8379,72517,01637,113
関東5,0738,27514,45731,744
中部5,4158,74415,07932,198
近畿5,2868,54714,70031,749
中国5,7559,26115,86733,800
四国5,2748,52614,70931,709
九州・沖縄5,4678,90615,17331,986
全国5,4428,86715,33933,147
出典:石油情報センターhttps://oil-info.ieej.or.jp/price/price_ippan_lp_maitsuki.html 単位:円(税込み)

9月まで平均価格は15ヶ月連続で値上がりしており、同時に10か月連続で過去最高値を更新していました。10月に下落幅は極めて小さいとはいえ、ようやく下落した形となりました。

原料価格高騰の影響を受けて、国内のLPガス小売価格は、かつてないほどに値上がりしています。10月分が値下がりしたとはいえ、小売価格が高騰している状況に変わりはありません。

そのような状況の中、ここ数か月はサウジアラビアを中心とした中東アジアから日本に向けたLPガス輸入価格が下落しはじめました。それを受けて、国内で流通するLPガス卸価格も徐々に値下がりをはじめています。

つまり、プロパンガスの原料となるプロパンやブタンの輸入価格は下落をはじめており、それに伴い日本国内でLPガスを販売している事業者への卸価格も下落しているのです。

しかし、消費者に販売する小売価格に関しては、上述したように値上がりを続けていました。10月になりサウジCPや卸価格が下落したことが、小売料金にもようやく反映されることになりました。

ただ、依然としてサウジCP・卸価格ともに従来の水準よりも非常に高い金額で推移を続けています。これに円安が拍車をかける形となり、国内のエネルギー料金はかつてない程の高値となっている状況です。

これから冬を迎えますが、例年冬季はサウジCP・卸価格・小売料金ともに上昇するのが常となっています。

今後、各料金がどのように推移するのか注目されます。

当社では、LPガス会社を変更してガス代を安くする提案をしております。上述した通り、LPガス料金は高騰しているのですが、新規で切り替える方には安い料金提示ができる事業者があります。

ガス代が高くて困っているという方は、お気軽にご相談ください。