ノーリツはガス風呂給湯器GTシリーズの累計出荷数が1000万台を超えたと発表しました。1982年の発売から35年かけての大台突破となります。ガス風呂給湯器の分野でおよそ4割のシェアを占めるトップブランドとして、ユーザーに長く信頼され続けてきた証と言えるでしょう。

GTシリーズは給湯と追いだき機能を備えた、現代では主流となっている機種で、戸建・集合住宅問わず幅広く利用されています。

1980年代では、ガス風呂給湯器は浴室の隣接設置しかできませんでしたが、GTシリーズは設置場所を選ばない機能を実現し、その後の住宅の多様化にいち早く対応しました。
85年には、リモコン操作だけで設定した湯量と温度のお風呂を沸かす、全自動タイプを発売します。今ではおなじみの機能ですが、1985年にノーリツが先駆けていたのです。
92年の発売モデルでは、給湯と追いだきの同時使用を可能にしたほか、お湯の温度を瞬時に調整する機能を搭載し、断続的にシャワーを使用した時などに湯温が安定しなくなる現象を解消しました。

また、90年代以降は国が環境や省エネを推進しはじめ、消費者の意識もエコへと高まりました。これを受け給湯器にも、二酸化炭素の排出量を抑えるための技術向上、エネルギーの効率化を進め、エコジョーズへとつながることになります。

先進的で優れた技術を常に開発し続け、それが消費者や時代のニーズとマッチしていたからこそ、達成可能な数字であったと言えるでしょう。
このようなメーカーの方の努力のおかげで、昔は頻発していたガス事故が、現在では全国でも数えるほどにまで減少しました。2013年のプロパンガスによる死亡事故発生率は、1000万世帯あたりおよそ1.5件となっています。

ノーリツでは、1000万台販売を記念したキャンペーンも行っています。