ガス料金プロパンガス大手・ニチガスは、一般家庭用のガス料金を8月検針分より90円値上げします。対象地域は同社が提供する全域と推定され、一戸建て、集合住宅問わず多くのお宅が値上げ対象とされているようです。

※プロパンガスは自由料金ですので、すべてのニチガス顧客が値上げ対象であるとは限りません。値上げ金額もすべての顧客が90円ではないかもしれません。あくまでも当社へご相談いただいたお客様に伺った情報を基にした情報です。

ニチガスは、独自の業務効率化システム「雲の宇宙船」など、様々な最先端の取り組みを行うことで知られますが、同時に大胆な料金値上げを行うことでも知られています。2017年秋に一斉値上げを行いましたが、2018年も昨年に引き続き大幅な値上げを実施するようです。
現在の従量単価が安く設定されているお宅はもちろん、やや高めに設定されているお宅でも一律90円値上げするようで、当社へも多くのご相談をいただいている状況です。

値上げ理由としては原料価格の高騰が主な理由として挙げられますが、これは他のガス会社にも共通している事項です。あくまでも個人的な推測ですが、ニチガスだけが極端な値上げをする背景として、2017年の都市ガス参入が影響していると考えられます。


長い間独占供給が認められていた都市ガスの小売事業ですが、2017年4月より自由化が解禁されています。ニチガスにとって都市ガス事業への参入は念願であり、解禁前より参入を表明していました。そして自由化と同時に参入、主に東京ガス管内の顧客を獲得対象として営業活動を続けています。
新都市ガスの顧客獲得は同社にとって最優先事項となっているようで、出川哲朗さんが出演するテレビコマーシャルを大々的に放映するなど、巨額の広告費用を投入しています。2018年6月時点ですでに10万件以上の「新都市ガス顧客」を獲得しており、一見順調のように見えるかもしれません。
しかし、薄利多売と言われている新都市ガス事業において、巨額の広告費用を投入していることもあり、資金面においては苦労しているとも推測されます。少なくとも、都市ガス事業単体で見ると、利益が出ていない可能性は高いでしょう。
昨年の11月には80円であった値上げ額が、1年を待たずに90円値上げするという点から見ても、新都市ガス顧客獲得のための広告費を賄うという意図が含まれているように思われます。

ニチガスからの乗り換えを受け付けています

当社はプロパンガスの取り次ぎ代理店ですので、ニチガスから他社への乗り換えを受け付けることが可能です。ニチガスから切替可能で適正料金で維持する方針のガス会社へと取り次ぎを行っていますので、お気軽にご相談ください。
プロパンガスは自由料金制となっており、法律による料金規制がないサービスです。従って「どのガス会社に乗り換えたとしても、値上げのリスク」というものは存在しています。
しかし、今回のニチガスのように90円も値上げするということは、他の大手企業では見られません。
今回90円値上げの対象になったお宅、少しでも安くそして料金に関して安心してガスを使いたいという方は、この機会に乗り換えを検討されることをお勧めいたします。

ニチガスのプロパンガス供給エリアは、関東圏内と静岡県、山梨県、福島県となっています。

関東圏内でご案内可能な乗り換え後の料金は、
基本料金1500円
従量単価250~300円

静岡県、福島県では、
基本料金1500円
従量単価300~320円

山梨県は、
基本料金1200円
従量単価310円(金額はすべて税抜き)

となります。金額に幅があるのはエリアによって取次先企業が異なるためですので、詳しくはお問い合わせください。
ニチガスに対して分割払い途中の機器などがなければ、すべての費用を無料で乗り換えることが可能。また解約の連絡やボンベの返却などは乗り換え先のガス会社が行うのでお客様からは不要です。

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※集合住宅にお住まいの方は、通常の場合ガス会社を自由に選ぶことができません。事前にこちらのページをご確認ください。