クボタ(本社・大阪市浪速区)は4月5日、同社が参画するバイオ燃料実証事業が環境省の「地域資源循環を通じた脱炭素に向けた革新的触媒技術の開発・実証事業」に採択されたと発表しました。
今後、京都大学、早稲田大学と連携し、「稲わら」からバイオ燃料、グリーンLPガス、グリーン水素を製造し、農業や家庭で使用する地域循環システムの構築に取り組みます。期間は2022年度から2029年度までで、初年度は事業の受託金として1.9億円を受け取ります。

日本国内で稲わらは、年間でおよそ750トン排出されており、その内およそ650トンは農地にすきこんで活用されています。すきこまれた稲わらは、肥料になるという利点がある一方で、二酸化炭素よりも温室効果が高いメタンガスを大量に発生させてしまうというデメリットがあります。
2019年度の日本の温室効果ガス排出量の内、稲作由来のメタンガスはおよそ1%を占めており、脱炭素化に向けた課題とされているのです。

今回の実証実験が成功すれば、稲わら由来物からグリーンLPガス等を製造することが可能となります。製造されたグリーンLPガスは、ボンベに充てんして一般家庭に向けて供給されるほか、LPガス燃料のトラクターなど農業機械への供給も想定されています。

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