中東産LPガスの日本向け長期契約価格(サウジCP)の10月分出荷価格は、プロパンが1トンあたり前月比60ドル下がり590ドル。ブタンは前月比70ドル下がり560ドルとなりました。

サウジCPが下落するのは、6か月連続となります。

下落が始まる前の2022年4月分のプロパンが940ドルですので、この半年で急激に値下がりしていることがわかります。

またプロパンが600ドル以下になったのは、2021年の6月以来となります。

原油価格の下落を受けて、プロパン・ブタンの輸入価格も大きく下がっています。昨年の水準にまでは下がってきていますので、今後国内のプロパンガス小売価格にも影響を与えることになるでしょう。

※サウジCPとは、サウジアラビアの国営企業・サウジアラムコが公表している「輸出国に対する取引金額」です。サウジアラビアは、現状LPガスの最大輸出国であるため、このサウジCPは日本国内のLPガス小売価格に大きく影響しているのです。

サウジCPの価格が下落したということは、日本国内で流通するプロパンガスの仕入れ価格(中東産に限る)が安くなったということです。