レオパレス21がアストモスグループと組んでLPガス販売事業に参入します。

アストモスリテイリングとの折半出資で6月に設立した「レオパレスグリーンエネルギー株式会社」を通じて自社保有の賃貸物件にカーボンニュートラルLPガス(CNLPG)を2023年から供給開始します。

同社によると2025年までに40万戸へのCNLPG供給を目指すとのこと。

並行して、非化石証書を活用した実質再生可能エネルギー電気も順次供給します。

レオパレス21は、65万戸ほどの賃貸住宅を保有しており、そのうちLPガスを使用する全40万戸の入居者とレオパレスグリーンエネルギーが個別に契約し、供給を切り替えていく方針。

※CNLPGとは、原料の輸入から使用までに発生する温室効果ガスを、植林や森林管理などの活動により吸収することで、発生する温室効果ガスを相殺し「実質ゼロ」にするLPガスを指します。

同社は、40万戸をCNLPGと実質再エネ電気に切り替えた場合、年間約36万トンの二酸化炭素排出を削減できるとしています。

CNLPGと実質再エネ電気は、いずれもアストモスエネルギーから調達します。

レオパレスグリーンエネルギーのプロパンガス料金

肝心のガス料金ですが、「従来のLPガスとできるだけ変わらない価格にする」としています。またLPガスの輸入価格(プロパンとブタン)の変動をタイムリーに料金に反映できる仕組みにするようです。

レオパレス21の物件は、北海道から沖縄まで全国各地にあります。北海道は料金相場が本州よりも高いなど、LPガス価格は各地で相場が大きく異なります。

「レオパレスの物件はLPガス料金が〇〇円」と統一することは不可能と考えられますので、各地の相場や現在適用されているガス料金に合わせた金額設定になるでしょう。

また「輸入価格の変動をタイムリーに反映できる仕組みにする」とのことですので、1立方メートルあたりの単価を固定するのではなく、輸入価格に合わせて連動する料金体制を採用するのではないかと推測されます。