LPガス卸大手4社のうち1社であるENEOSグローブの2022年10月出荷分の国内卸価格が公表されました。

  • プロパンは前月比で0.9円値下げ
  • ブタンは前月比で1.9円値下げ(どちらもキログラム当たりの金額)

下落の幅は少ないですが、プロパン・ブタンともに連続して値下がりしています。

LPガスの輸入価格は値上げを続けていましたが、5月分からサウジCPと呼ばれる中東産のLPガス輸入額が5か月連続で値下がりしています。

これを受ける形でENEOSグローブの卸価格も下落した形となります。日本国内でLPガスを使用しているお宅にも大きな影響を及ぼす数値です。

下落したというのは、「消費者への小売料金」ではなく、ENEOSグローブが傘下の特約店(小売事業者)へ卸す際の価格ですのでご注意ください。

現状では、日本国内で流通しているプロパンガスは、輸入価格・卸価格ともに値下がりの傾向にあります。

ただ、今年・昨年と値上がりした額が非常に大きかったので、決して数年前の金額に戻ったということではありません。ピークの時期を越えて落ち着いてきたという状態であり、輸入価格と卸価格ともに金額自体は依然として高騰しています。

そのため、輸入価格と卸価格は安くなっているものの、エンドユーザーである消費者への小売価格は逆に上昇を続けています。