プロパンガスの卸価格は、原料となるサウジアラムコのCP(Contract Price/通知価格)に連動します。2026年6月分の卸価格の動向を、最新の公表データをもとにまとめます。
原料のサウジCPは上昇(値上げの背景)
2026年6月積みのサウジアラムコCP(2026年5月25日発表)は、次のとおり前月から上昇しました。
- プロパン:760ドル/トン(前月比 +10ドル/前年同月比でおよそ +160ドル)
- ブタン:820ドル/トン(前月比 +20ドル)
中東情勢やホルムズ海峡周辺の地政学リスクが続くなか、CPは高値圏で推移しています。さらに円安も重なり、日本への輸入価格(CIF)も過去最高水準が続いています。原料・為替の両面が、卸価格を押し上げる方向に働いています。
大手の卸価格は値上げ
この原料CPの上昇を受けて、2026年6月分の国内卸価格は値上げとなりました。公式に改定幅が公表されているジクシスは、次のとおりです。
ジクシス(2026年6月分)
- プロパン:2,100円/トンの値上げ(前月比)
- ブタン:2,100円/トンの値上げ(前月比)
ENEOSグローブ・アストモスエネルギー・ジャパンガスエナジーの大手各社も、原料CPの上昇を背景に同様の値上げ方向で改定しています。各社の確定した改定幅は、各社の公式発表をご確認ください。
※ここで取り上げているのは、各社が傘下企業へ卸す「卸価格」であり、各家庭への「小売価格」そのものではありません。ただし、卸価格は小売料金にダイレクトに影響する金額のため、日本国内でLPガスを使うご家庭にも大きく関わる数値です。
家庭の料金も高い水準が続く
こうした卸価格の上昇は、時間差をともないながら家庭の料金にも反映されます。エネ研・石油情報センターの調査では、2026年の全国平均は10㎥使用で9,000円台後半と高い水準が続いています。最新の家庭用料金の動向はこちらの記事、世界情勢と料金の関係はこちらの記事もあわせてご覧ください。
高い料金は「事業者の見直し」で下げられる可能性
原料価格や為替は、一消費者にはどうにもできません。けれども、プロパンガスは料金が自由化されており、同じ使用量でも契約する事業者によって請求額が大きく変わります。値上がりが続く今だからこそ、毎月の固定費を一度点検する価値があります。お住まいの地域の相場はプロパンガス料金表でご確認いただけます。ガス代が高くてお困りの方は、お気軽にご相談ください。診断・ご相談は無料です。