2026年8月、熊本県での地震、千葉県での記録的な豪雨と、大きな自然災害が相次ぎました。被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧をお祈りいたします。
このような災害の際、プロパンガスがどのような状態になるのか、そしてご自宅や身近な地域で同じような備えをしておくために何ができるのか、気になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、今回の災害を受けて実際に呼びかけられた注意点をもとに、プロパンガスの安全について今のうちに確認しておきたいことをまとめます。
地震が起きたとき、プロパンガスはどうなる?
プロパンガスのメーター(マイコンメーター)には、震度5相当以上の揺れを検知すると自動的にガスを遮断する機能が備わっています。地震の際にガスが止まるのは、多くの場合この安全装置が正常に働いた結果です。
熊本県LPガス協会は、今回の地震を受けて、ガスの使用を再開する前に次の点を確認するよう呼びかけています。
- ガスの臭いがしないか
- 建物に損傷や傾きがないか
- LPガス容器(ボンベ)が転倒していないか
- 配管や調整器に損傷がないか
これらに問題がなければ、メーターの復帰操作でガスの使用を再開できます。一方で、ガス臭がする、建物に損傷がある、復帰操作をしても再びガスが止まる、といった場合は、自分で操作を続けようとせず、契約しているガス会社に連絡することが大切です。ガス臭がするときは、換気扇や照明のスイッチも含めて、電気のスイッチには触れないようにしましょう。火花が漏れたガスに引火する恐れがあります。

豪雨・浸水のとき、ボンベはどうなる?
千葉県では、2026年8月の豪雨により高圧ガス容器の流出が報告され、県が事故防止の注意喚起を行いました(2026年8月20日発表)。酸素ガス容器や圧縮アセチレンガス容器とあわせて、LPガス容器も対象に含まれています。
もし流されてきたボンベを見つけた場合は、みだりに触れたり移動させたりせず、ガス臭くなくても周辺で火気を使用しないようにしてください。容器に記載されている販売店、お住まいの都道府県のLPガス協会、または消防機関に連絡しましょう。
洪水浸水想定区域(想定最大規模)などで1m以上の浸水が想定される地域では、LPガス容器が流されないよう、ベルトや鉄鎖などで固定しておくことがルールで定められています。充てん量20kgを超える容器はベルトまたは鉄鎖を2本使って固定し、20kg以下の容器はプロテクターの開口部にベルトや鎖を通して固定する方法が示されています。ご自宅のボンベの固定状況が気になる方は、契約しているガス会社に確認してみましょう。

プロパンガスならではの特徴
今回の熊本地震では、都市ガスの供給停止が発生し、地域によっては復旧まで少なくとも1〜2週間程度を要する見通しが示されました。都市ガスは地域全体に張り巡らされた導管を使って供給されているため、被害状況によっては広い範囲の点検・補修が必要になることがあります。
一方でプロパンガスは、各家庭や建物に設置されたボンベから個別に供給する仕組みです。そのため、供給導管網全体の復旧を必要とせず、建物や容器、配管などに大きな被害がなければ、安全確認後に使用を再開できる場合があります。もちろん、被害の状況によって復旧までの時間はケースごとに異なります。
今からできる備え
大きな災害が起きてから慌てないよう、今のうちに次のことを確認しておくと安心です。
- 契約しているガス会社の緊急連絡先を、すぐに分かる場所に控えておく
- 自宅のボンベが固定されているか、目で見て確認しておく
- マイコンメーターが遮断したときの復帰方法を、家族で共有しておく

まとめ
- 地震で震度5相当以上の揺れを検知すると、マイコンメーターが自動でガスを遮断する
- 使用再開前は、ガス臭・建物の損傷・ボンベの転倒・配管の損傷がないかを確認する
- 異常があるときは自分で操作を続けず、ガス会社に連絡する
- 浸水のおそれがある地域では、ボンベをベルトや鎖で固定しておくことがルールで定められている
- 流出したボンベを見つけたら、販売店・LPガス協会・消防機関に連絡する
「うちの契約先の緊急連絡先が分からない」「ボンベの固定について確認したい」という方は、お気軽にご相談ください。
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