日本瓦斯(ニチガス)は、14日に開いた2017年4~9期決算のアナリスト向けの説明会で、ニチガスグループエリア外における、都市ガス顧客の新規獲得数が6万5千件に上っていることを明らかにしました。
一方でグループ内の都市ガス顧客の離脱数は1400件程度で、獲得数が圧倒的に上回っている状況です。
ニチガスグループとは、ニチガスのほか、東彩ガス・新日本ガス・北日本ガス・東日本ガスを指し、いずれも関東圏内でプロパンガス事業とともに都市ガス事業を展開しています。
エリア外とは上記のグループ会社の管轄エリア外の地域のことです。
今回の新規獲得顧客のうち、およそ95%は東京ガスからの切り替えとなっています。
ニチガスグループ全体での総顧客数は127万件まで増え、都市ガス自由化が同グループにとって追い風になっていると言えるでしょう。

ニチガスの2017年4~9月期連結決算は、売上高が前年比で0.8%減の485億円、営業利益が68.8%減の15億円。減益の要因は、都市ガスの宣伝費用とプロパンガスの顧客獲得費用で、これらは織り込み済みのもの、計画通りの進捗となっています。
都市ガス全面自由化の元年である今季は、出川哲郎さんが出演するテレビコマーシャルを大々的に放映し、同社並びに都市ガスが自由化したことへの認知度を高めています。また、プロパンガスの顧客獲得にも継続して積極的であり、外部の営業会社を活用して訪問販売などを進めています。

同社株の年間配当は、当初の予想であった4円から8円へと引き上げ42円としています。

今後都市ガスの宣伝費用はある程度抑えられると思われます。都市ガス、プロパンガス双方とも、顧客への供給金額にどう影響するのか注目しましょう。

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