サーラエナジーは、静岡県磐田市と包括連携協定を締結しました。

連携分野は、

  1. 産業・雇用・観光・移住定住
  2. 自治・スポーツ・文化・歴史・共生
  3. 子育て・教育
  4. 健康・福祉
  5. 防災・消防・安全・安心
  6. 都市基盤・環境
  7. 行財政改革
  8. その他、地域社会の活性化・市民サービスの向上

の8分野に分けられています。

③は、水素やバイオマス発電など新たなエネルギーに関する環境学習や、SDGs(持続可能な開発目標)などをテーマにした出前授業を連携して実施する予定。

⑤は、大規模停電時にサーラエナジーの施設を携帯電話等の充電場所として提供。また災害時の情報提供やガス復旧支援などで連携します。

また、2014年に津波発生時の緊急避難施設として同社の磐田ガバナーステーションを開放する旨の協定を両者で締結しており、今回の枠組みでも引き続き取り組みます。

⑥は、高効率ガス給湯器や家庭用燃料電池(エネファーム)の普及促進、ガス燃料への燃料転換推進、市民や企業などを対象とした脱炭素社会実現に関するセミナー等を実施します。

⑧は、磐田市主催のイベントへの協賛、すでに行っている高齢者等の見守り活動を引き続き行っていきます。

①②④⑦の具体的な取り組みは、今後両者で検討するとしています。

サーラエナジーは、愛知県豊橋市に本社を構える都市ガス事業者。グループ会社では、LPガスや新電力も販売しているエネルギーの総合事業者です。

愛知県内のほか、磐田市も含む静岡県や岐阜県、三重県などを供給エリアとしています。

2020年10月に政府より、「2050年までにカーボンニュートラルを目指す」ことが宣言されて以来、地域の有力なガス会社と自治体がこのような提携を結ぶことが積極的に行われています。

ガスというサービスは、地域ごとに必ず支店を構えていることなどから、非常に地域性が高いことを特徴としています。

そのような中で、脱炭素社会に向けた取り組みを推進するほか、上述のような地域に根付いた活動が積極的に進められています。公的機関と企業という立場の違いはありますが、「地域のために協力できる所は協力しましょう」という考え方です。

「自治体と企業がタッグを組んで地域活性化をはかる」という動きが今後も進められることになるでしょう。

※カーボンニュートラル(CN)とは、脱炭素社会に向けた取り組みの一環で、原料の産出から消費までに発生する温室効果ガスの排出量を、植林などの活動により吸収することにより、「実質的にゼロ」にすることを指します。