アストモスエネルギーは、カナダのガス会社・アルタガスとカナダ産LPガスの売買契約を締結したと発表しました。2019年から複数年の購入を開始する予定となっています。具体的な輸入量は現状では未定です。

出荷基地はカナダ北西部の太平洋沿岸部に位置する、リドリーアイランドターミナルとなる予定で、カナダ西海岸からのLPガス輸出ははじめての試みとなります。
カナダの太平洋岸から日本までは大きな障害がないため運航日数が10日ほどと短いうえ、政情が安定しているカナダからの調達はLPGの安定供給につながると考えられるため、国内価格の安定も期待されます。

例えば、中東アジアからの調達の場合、政治的に不安定な面が輸入価格の乱上下につながる懸念があるうえに、マラッカ海峡などを通過する必要があります。また、アメリカやカナダの東海岸からの輸入では、日数がかかるうえにパナマ運河の通航料が発生することになってしまいます。
今回の契約により、カナダ西海岸がLPGの新たな調達先として注目されていく可能性があるでしょう。